有名な作曲家とその作品: 音楽史を彩る巨匠たち
ピアノを弾いていると、色々な作曲家の名前を耳にする機会が増えますよね。楽譜を開けば、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン…偉大な作曲家たちの名前がずらりと並んでいます。
でも、いざ「どんな人だったの?」「どんな曲を書いたの?」と聞かれると、なかなか答えられない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、音楽史を彩る有名な作曲家たちを、時代順にご紹介していきたいと思います。彼らの生涯や代表作に触れることで、ピアノを弾くのがもっと楽しくなるはず!
- 0.1. バロック時代を代表する巨匠:ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)
- 0.1.1. バッハの代表作
- 0.2. 古典派の天才たち モーツァルトとベートーヴェン
- 0.2.1. モーツァルトの代表作
- 0.2.2. ベートーヴェンの代表作
- 0.3. 歌曲の王/フランツ・シューベルト(1797-1828)
- 0.4. ピアノの詩人/フレデリック・ショパン(1810-1849)
- 0.5. 超絶技巧の魔術師/フランツ・リスト(1811-1886)
- 0.6. ブラームスとチャイコフスキー
- 1. 近代・現代の音楽を開拓した作曲家たち
- 1.1. 印象派の巨匠/クロード・ドビュッシー(1862-1918)
- 1.2. ドビュッシーの盟友/モーリス・ラヴェル(1875-1937)
- 1.3. 20世紀音楽の革命児/イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
- 1.4. 音楽は時代を超えて
バロック時代を代表する巨匠:ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)
まずは、バロック時代を代表する作曲家、ヨハン・セバスチャン・バッハ。ドイツ出身のバッハは、教会のオルガニストや宮廷楽団の楽長を務めながら、生涯に1000曲を超える作品を残しました。 厳格な対位法を用いた重厚な音楽は、後の時代の作曲家たちにも多大な影響を与えています。
バッハの代表作
「平均律クラヴィーア曲集」
全2巻からなるこの曲集は、ピアノ学習者にとって避けては通れない、重要な作品です。
「ブランデンブルク協奏曲」
全6曲からなる合奏協奏曲集。華やかで躍動感あふれる曲調が特徴です。
「トッカータとフーガ ニ短調」
オルガンのための作品として有名ですが、ピアノ編曲版もよく演奏されます。ドラマティックな曲想で、聴く人の心を惹きつけます。
古典派の天才たち モーツァルトとベートーヴェン
バロック時代から古典派に移り変わる時期に活躍したのが、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)です。オーストリア出身のモーツァルトは、幼い頃から天才的な才能を発揮し、多くの名曲を生み出しました。
モーツァルトの音楽は、優雅で美しい旋律と、透明感のある響きが特徴です。
モーツァルトの代表作
「ピアノソナタ第11番 トルコ行進曲付き」
第3楽章の「トルコ行進曲」は、軽快なリズムとエキゾチックなメロディーで、多くの人に愛されています。
「ピアノ協奏曲第21番」
映画『アマデウス』でも使用された、美しくも哀愁漂う旋律が印象的な作品です。
そして、古典派の頂点を極めたのが、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)です。ドイツ出身のベートーヴェンは、革新的な音楽で、ロマン派への道を切り開きました。 力強くドラマティックな作風は、後世の作曲家たちに大きな影響を与えました。
ベートーヴェンの代表作
「ピアノソナタ第8番『悲愴』」
第2楽章の緩徐楽章は、美しくも哀愁を帯びた旋律で、多くの人々に愛されています。
「ピアノソナタ第14番『月光』」
第1楽章の幻想的な雰囲気と、静寂の中に秘められた情熱が魅力的な作品です。
「交響曲第5番『運命』」
"ジャジャジャジャーン" のリズムで有名な、力強くドラマティックな交響曲です。
歌曲の王/フランツ・シューベルト(1797-1828)
オーストリア出身のシューベルトは、美しい旋律と繊細な表現で、多くの歌曲を生み出しました。ピアノ曲においても、叙情的な旋律と豊かな表現力が魅力です。 代表作としては、歌曲集「冬の旅」などがあります。
ピアノの詩人/フレデリック・ショパン(1810-1849)
ポーランド出身のショパンは、ピアノ音楽のみに情熱を注いだ作曲家です。繊細で優美な旋律と、華麗な技巧を駆使した作品は、ピアノ音楽の最高峰と称されています。 代表作としては、ノクターン、マズルカ、ワルツ、ポロネーズ、エチュードなどがあります。
超絶技巧の魔術師/フランツ・リスト(1811-1886)
ハンガリー出身のリストは、華麗な技巧とカリスマ性で、聴衆を魅了したピアニストであり、作曲家でもありました。彼の作品は、高度な演奏技巧と、劇的な表現が特徴です。
代表作としては、ハンガリー狂詩曲、超絶技巧練習曲、愛の夢 第3番などがあります。
ブラームスとチャイコフスキー
ドイツ出身のヨハネス・ブラームス(1833-1897)は、古典的な形式美とロマン派の情熱を融合させた作曲家です。 ロシア出身のピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)は、バレエ音楽や交響曲で有名な作曲家です。
近代・現代の音楽を開拓した作曲家たち
19世紀末から20世紀にかけて、音楽は新たな時代へと突入します。従来の調性や形式にとらわれない、自由な表現が追求されました。
印象派の巨匠/クロード・ドビュッシー(1862-1918)
フランス出身のドビュッシーは、印象派絵画の影響を受け、色彩感豊かな音楽を創造しました。
曖昧な響きや、幻想的な雰囲気は、ピアノ曲にもよく表れています。代表作としては、「月の光」「亜麻色の髪の乙女」などがあります。
ドビュッシーの盟友/モーリス・ラヴェル(1875-1937)
フランス出身のラヴェルは、ドビュッシーと並んで印象派を代表する作曲家です。精緻な構成と、色彩感豊かな響きが特徴です。
代表作としては、「ボレロ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」などがあります。
20世紀音楽の革命児/イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)
ロシア出身のストラヴィンスキーは、革新的なリズムと大胆な和声で、20世紀音楽に大きな影響を与えました。
代表作としては、「ペトルーシュカからの3楽章」などがあります。
音楽は時代を超えて
今回は、音楽史を彩る巨匠たちをご紹介しました。彼らの作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
楽譜を手に取ったり、演奏会に足を運んだりして、ぜひ巨匠たちの音楽に触れてみてください。